レオンの聖週間

中でも際立つのは、受難のシーンを表現する「傷を負ったキリスト（クリスト・デ・ラス・インフリアス）」の宗教行列、そして特に「ロンダ」や「ロス・パソスの宗教行列」です。同胞団員たちは聖木曜日の夜中じゅう、鐘やトランペット、太鼓の音を合図として、聖金曜日の午前7時半に始まる、13体の像から構成される行列の出発を知らせて回るのです。マヨール広場における悲しみの聖母（ビルヘン・ドロロッサ）像と聖ヨハネ像の「遭遇」は、最も待ち望まれている瞬間の一つです。

聖週間は特に豪華で感動的な祭りのひとつ。信心、芸術、色彩、音楽が一体となり、イエス・キリストの死を偲び、宗教行列を行います。それぞれの信心会の会員や同胞たちが、各会の特徴的な衣服を纏い、太鼓と音楽の旋律に合わせ、聖像を担いで街中を練り歩く（行列）光景は、厳粛な美しさを醸し出します。