オバノスの聖史劇

ナバーラの村オバノスは、7月になるとサンティアゴ巡礼の道にまつわる中世の伝説を再現

オバノス村の住民が登場人物に命を吹き込みます。村を舞台に、旗や馬車、剣、盾、衣装が通りを埋め尽くす大がかりな演劇が繰り広げられ、中世にタイムスリップ。オバノスの聖史劇による歴史の再現は、聖フェリシアの殉教と聖ギリェンの悔悛を想起させます。14世紀に生まれたこの聖人物語は世代を超えて受け継がれ、1965年に初演が行われるに至りました。特に、サンティアゴ巡礼の道との関連で重要となっています。オバノスの聖史劇の公演で使用される豪華なコスチュームは、1000着以上を数え、それぞれの衣装には、それに合わせた小物も。どれも中世の装飾具の複製で、1965年から1977年にかけてデザインされました。これらの衣服の他にも、馬車20台、乗馬用の道具、旗、剣、盾、鎧などもあります。