ムルシアのイスラム教徒とキリスト教徒の祭り

この祭りは二つの大きな出来事を記念して行われます。ひとつは825年にアブデラーマン2世によってムルシアの街が設立されたこと、もうひとつは1243年、カスティージャ王国の王子（後のアルフォンソ10世賢王）がイスラム教徒支配下のムルシアを征服したことです。

ほとんどのイベントはサン・エステバン庭園内にある「中世の野営地」で行われます。「中世の野営地」は集会所として機能し、ここでお祭りならではの雰囲気を楽しんだり、地元の特産物を味わったりすることができます。土曜日には盛大なパレードが開催されます。このパレードでは、イスラム教徒のグループとキリスト教徒のグループが市内の各地区をパレードします。日曜日には「ムルシア設立の使節団」（16・17・18世紀の大衆演劇を起源とするパフォーマンス）がカルデナル・ベジューガ広場で上演されます。その背景には大聖堂がそびえていますが、これは昔、モスクとして使用されていたものです。そしていよいよ月曜日には、「鍵を手渡す使節団」が上演されます。この劇では、カスティージャ王国のアルフォンソ王子がムルシアに凱旋入場し、続けて街の鍵を受け取る様子が再現されます。