バレンシア市は、素晴らしい伝統を持つこの宗教的なお祭りを海辺の地区で開催します。祭りは、「棕櫚(しゅろ)の祝福」「聖なる埋葬の宗教行列」「復活のパレード」という3つの主要な場面で構成されています。
30を超える信心会や同胞団、各種団体が、この宗教的なお祭りに参加します。宗教行列で練り歩く神輿の中でも特に際立つのが、マリアーノ・ベンリウレ作のベロニカ像です。それぞれの同胞団が所有する像に、聖書の登場人物に扮した近隣住人による「生きた像」が加わり、鐘の音や音楽に合わせて進んでいきます。聖金曜日には、静寂と思索にあふれた儀式である「聖なる埋葬」が行われます。復活の日曜日と翌月曜日には、モナ(ゆで卵が入った菓子パン)のような典型的製品を持って、家族連れで昔のトゥリア川の川床を訪れるのが一般的です。さらに、復活の日曜日には「キリストと聖母の遭遇」という伝統儀式があり、ここでハトや花びらが放たれます。