散歩にぴったりの無限に続く浜辺、隠れた入り江、山の中腹に蜃気楼のように現れる白い村、何世紀にもわたる文化を持つ史跡、ショッピングを楽しむ午後、海辺でカクテルを飲んで過ごす夜、一年を通して快適な気温、そして、訪問者を明るく歓迎する人々。これらはアンダルシアのこの地域を形作る主な要素であり、ここでは山と地中海の組み合わせがのどかな風景を作り出しています。
ピカソのような天才が生まれた土地マラガでは、新しく生まれ変わった街を訪れたり、近隣の村の郷土文化を探索したり、高級レストランで食事を楽しんだりできます。
海岸の散策
約180キロメートルある車でのルートでは、海岸部有数の美しさを誇る場所をゆっくりと訪れることができます。近年は文化にも力を入れている県都マラガには、ピカソのルート(この画家はマラガ出身)に加え様々な美術館があります。ポンピドゥー・センター、カルメン・ティッセン美術館、ロシア美術館のコレクションなどは必見です。近年注目を集めているこの街を歩いて、アルカサバやヒブラルファロ城、大聖堂が、ブランチを食べる人でにぎわうテラスやラリオス通りなどのショッピングエリアのあるソーホーといった、オルタナティブなアーバンアート地区とどのように融合しているのかを見るのは面白いものです。他にもネルハ、トレモリノス、ベナルマデナ、フエンヒロラ、エステポナやマルベーリャなど、リラックスできる海辺をもつ海岸沿いの観光地があります。マルベーリャと近くのバヌス港にはオートクチュールショップや一流レストラン、ビーチクラブがあり、バリ風のベッドに寝そべって夕日を眺めることができます。また、気分転換や日常を忘れての旅行をしたい場合は、栄養指導に基づいて用意される食事が付いた豪華な宿泊施設に滞在したり、マリーナでボートをレンタルしたりすることができます。
内陸部でのスローな旅
魅力的な断崖、海辺、入り江で知られるコスタ・デル・ソルの内陸部には、花で飾られたアラブ風の通りに白い家が建ち並ぶ村々があり、そこでは昔ながらの伝統が何世紀にもわたり受け継がれてきました。山の中腹にそびえ立つ村を訪れれば、大自然の中で完全に時が経つのを忘れて過ごすことができます。中でも最も美しいのは、フリヒリアナとその魅力的な旧市街や、アンテケラとそこにある先史時代の印象的な支石墓やロンダとそこの崖にかかる橋で、この橋にいたってはヘミングウェイ、オーソン・ウェルズ(遺灰がここに埋葬されています)、リルケを魅了した場所でもあります。これらの村を訪れるだけでなく、この地域のワイナリーを見学して試飲会に参加したり、カミニート・デル・レイのハイキングルートの風景に迷い込んだり、シエラ・デ・ラス・ニエベスやシエラ・デ・グラサレマのような自然公園を散策したりするのもいいでしょう。また、何世紀もの歴史を持つ伝統的なアンダルシアの農家や、マッサージや自然療法を提供する田舎の家に滞在したり、トロクスやテルマス・デ・カラトラカのような歴史ある温泉でリラックスしたり、田舎特有の味わいが詰まった郷土料理を堪能したりしてください。